小説「三鬼」ストップしている。

小林恭二さんの小説「三鬼」ストップしている、三分の二読んだところで興味が失せている。本の帯にはエンターテイメントと書かれている、小説には実際にあった京大俳句事件という戦前の特高警察による俳人達への弾圧が出てくる、実在した歴史上の人物と彼が創った架空の人物がここでは混在している、登場人物のその後、という文章が物語の最後にあり、実在した人物の「その後」も架空の人物の「その後」も同様に書かれている、彼の創作と史実が混在している。エンターテイメントらしいが京大俳句事件では多くの人が捕まり苦しい日々を過ごしている、それを題材の一部に使い、「エンタメ」とはね、一体何がしたいのかこの男は、と僕は思う。例えば、特高警察に撲殺された小林多喜二を題材の一部に使い「エンタメ」を書いていいのか、ということですよ。フィクションとノンフィクションを混ぜ、歴史上の凄惨な事件を入れて、何かを書きたいのならそれ相応の理由が必要ということ、そういう説得力に欠けている。この程度のものを書いてもしそれを三鬼が読んだら激怒するか無視するか、どちらかでしょうね。三鬼ファンの僕としては色々と許せない本ですね、まぁこの後読了するか怪しいけれど、それだけ時代が劣化している、編集者、読者の質が落ちてるのでこんなものが出版され、ウケるのでしょう。こういう本の帯に推薦の文章を書く有名作家の気が知れません。

久し振りに腹立たしいです、、。