ウランガラスの花瓶(高さ 約13センチ)、イギリス19世紀後半。花を活けてみましたが矢張り独特の美しさがあります。サイズも小さめで日本の家に向いています。表面全体に小さな突起の装飾が付いています。昼より夜見ると妖しく綺麗です。
今日、左の奥歯を抜いた。出血し、それだけで疲れた。集中力も余りない、ボーッとしている、眠い。最近「ミスターイトウ」の黄色い箱のビスケットにハマっている、これとブラックコーヒー、最高の組み合わせ。小さな幸せ。話しは変わるが、少し前に亡くなられた写真家に井上博道(はくどう)という方がいる、僕は彼が写真を撮り作家の司馬遼太郎が企画した「美の脇役」という本が好きで、もう大分前から持っている。古寺や庭園の中にある誰も気に留めないようなディテールを撮った素敵な写真集。もうこれも大分前のこと、偶に来店してた紳士がある日店に来て、僕がこの写真集の話しをして井上博道さんの写真が好きだ、と言うと、彼は急に携帯を取り出し誰かに電話を掛け始める、そしてその携帯を僕に渡しながら、井上さんだ、と言う、僕は驚きながらもその電話を受け取り井上博道さんと話すしかなく、美の脇役に載ってる写真が本当に好きで、と、急に何を話していいかも分からず取って付けたような褒め言葉を言ったのだが、知らない人からの突然の褒め言葉にも彼は電話口で大層喜んで下さりとても申し訳なかった、という少し変わった思い出がある。この紳士は恐らく某新聞社の重役か何かだったと思う。これが僕の井上博道さんの思い出だ。その後確か彼は不慮の事故で亡くなられたように思う。電話での声はとても優しい感じだった。この「美の脇役」、とても美しい本だ、是非お勧めします。
十年以上前位までかな、こういうちょっと変で存在感のある押しの強い年配の男を時々店で見掛けたが、最近はとんと見ない、地球から消えたみたいに。アクのある、本当は優しいのに意地悪なふりをしたごり押しの男、勿論、セクハラパワハラ満載、時にはこういう人が懐かしくも感じる。
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