10月7、9、14日休みます。

10月7日(火)、9日(木)、14日(火)休みます。申し訳ありません。遠方からお越しの方は可能でしたらこの日は閉まっておりますので。すみません。

最近パイプを始めたいという人が時々来る、昨日も三十代の男性がパイプを買いに来たので一通り吸い方等を教えた。パイプには吸う本人は意識してないかもしれないが自己対話的なところがある、ものを考えるにはもってこいの道具。恐らく、パイプを始めたいという人の心理には、自分を見詰めたいという気持ちがあるのではないかと思う。だからか、三十代を過ぎ若さが若干陰りだした頃にパイプを始める人が多いように思う。何故パイプが自己対話的かというと、パイプを喫うテクニックは呼吸を習うことに集約されるからだ、自分の呼吸を見詰めることがパイプスモーキングなのだ。自己顕示欲の強い人や金儲けに忙しい人にはパイプは似合わない、そういう傾向の人は自分を見詰めたりはしないから。今まで写真で見た中でカッコいいパイプスモーカーは、哲学者のサルトル、詩人の西脇順三郎、チェリストのパブロ・カザルス、など。昔の科学者などにも立派なスモーカーは多い。「パイプが似合う」とはそれが自分の身体の一部となりパイプと自分が一つである境地を言うのであり、決して表面上のことではない、カルティエ・ブレッソンが撮ったサルトルがパイプを喫う写真はそれを見事に捉え写している。これを見るとサルトルがパイプの達人だったことが良く分かる、本物のスモーカーなのだ。

今日は誰も来ない、陽だけが暮れていき窓に射す光が暗く陰っていく、オペラのアリア集のCDを聴いている、Decca から出ている「Voices 2002」。では皆さん、暑い涼しいの繰り返しで変ですが、お元気で。