エナメル彩の水牛の角製嗅ぎタバコ入れ

エナメル彩が施された楕円形の嗅ぎタバコケース(9,8 x 6,4 x 2,5 cm)、水牛の角で作られています。イギリス製、時代は19世紀後半です。水牛の角で出来た嗅ぎタバコ入れは沢山ありますが、表面にエナメルで絵が描かれた物はかなり珍しいです。

今度出す「そらあるき」の臨時号がクラウドファンディングを使って資金を集めるので、今日は昼間にそのサイトに載せる文章の最終書き直し作業をしていました。今度の臨時号は約25人位の様々な職業、地域の方にエッセーとエッセー風の書評をお願いして、それに若干の写真を加えて出す予定です。声を掛けた殆どの方が快く記事を書くことを受けて下さり、本当に感謝しております。数日以内にクラウドファンディングのサイトに掲載されるので、またここでも告知させて頂きます。冊子は9月末に発刊予定です。エッセーと書評だけで一冊の物を出すのは僕自身も初めてなので、編集長の僕が言うのも変ですがどんな物が出来て来るのか楽しみです。特に書評は皆さんがどんな本を紹介してくれるか予測不可能なだけに楽しみです。自分が触れられる本は如何しても偏りますし、幅にも限界があるので、人が教えてくれる本には意外さや発見があります。僕の今回の編集方針は「自分が読みたい物を作る」です。至ってシンプルで、勿論それ以外の色んな物差しは考慮しなければいけませんが還るべき基本はそこかなと思っています。料理屋で言えば、自分の食べたいと思うものをお客さんに出す。そんな方針です。ただ何時ものことですが、人から頂いた文章を「完成形」にまで持っていく作業は大変なものですね。良い文章、なんていうものには完璧なルールや見本があるわけでもなく、矢張り何処までも主観が付き纏う訳で。でも、法則のようなものが全くない訳でもない。その微妙なところ、定型と不定形の間(はざま)を探っていく訳です。僕個人の考えですが、それなりに楽しめて読めるけれど決してはっきりしたメッセージを入れていない小利口な文章、じょうずにコントロールされた小慣れた文章だがよく読んでみると何も言っていない、そんな文章が一番嫌いです。巷に氾濫してますがねそう言ったお利口さん文章が。そんなものとは縁の無い一冊にしたいと思っています。