カーネリアンの指輪

カーネリアンの9金の指輪、イギリスの物で時代は恐らく1920年頃かなと思います。指輪のサイズは16号位です。最近こういう指輪でバランスの良い物を本当に見なくなりました。僕は仕入れでイギリスは何処でも行きますがそれでも見つけるのは大変です。この指輪は付けると中々シックでかっこいいです。後はその人の指に合うかどうかだけですね。

まだ痛風の痛みが完全に退いてくれず痛いです。痛風の痛みは身体の中で弱い所に出るようで、僕の場合、二十歳の頃バイク事故で左足首を痛めたことがあるので、其処に炎症が出るんです。二十歳当時僕は沖縄の大学に行ってましたが、徹夜明けの早朝サークルの先輩を後ろに乗せてバイクで送って行くとき、自分の不注意で車と衝突し、全治一ヶ月位の怪我を負いました。当時沖縄南部の田舎で学習塾の講師をしていて、そのバイトも辞めなければならなくなりました。小さな町の化粧品屋の二階にある小さな教室で教えてました。その化粧品屋の経営者の女性がその教室も経営されてましたが、大学の学生課の募集を見て面接を受け、その後初めてその教室に行き階段を上ろうと入口のドアを開けようとすると達筆な筆字でドアにこう書かれていました、琉球大学英文科 塩井増秧先生 招聘。僕はそのとき「招聘」の「聘」の字が読めなかったのですが、何かその誇大な表現に気押されて恥ずかしく思ったのです。当時の沖縄の田舎では琉球大学に行くのは(僕のような落ちこぼれでなく)優等生で勉強の出来る子であった訳で、その書き方も満更誇張でもなかったのかもしれませんが、自分の名前の後に、「先生」と「招聘」が並んでいるのを見ると何とも何処かに隠れたい気持ちで。実際その学習塾は学年もばらばらの色んな小中学生が一度に押し寄せてギャーギャー騒いでいるような無法地帯で、勉強どころではありませんでした。招聘。僕にとっては筆字の招聘の二文字はとても懐かしい思い出の二文字なのです。