ルイ・ヴィトンの収納式カトラリー

ルイ・ヴィトンの収納式カトラリー(17,5 x 1,5 cm)です。ケースはシルバーです、多分70年代か80年代の物でしょう。アンティークではなく、ヴィンテージ、ちょい古です。面白い物かなと思い仕入れました。

コロナが流行りだしてから色んな友人や知り合いに電話をよくしています。さして用事はないのですが、みんな元気にしてるかの確認電話みたいなものですが、こんなときだからですかね、相手も自分も共に饒舌で、今まで言わなかったようなことを互いに言ったりするから面白いですね。また、電話の相手がこの危機をどう捉えてそれにどのように対処しようとしているのかが聞けて、参考になることもありますが、それより自分が今迄知らなかったその人の一面を知ることが出来、それが何よりも興味深いですね。落ち着いた分析と前向きな姿勢が垣間見える人は聞いてて、あぁこの人はきっと乗り越えて行くんだろうなぁ、と感じますし、こんなときだからそこ、自分の言葉でしっかり話す人は頼もしく感じますね。逆に貝のように閉じ籠り周りの様子を見ながら出来るだけリスク回避だけをしている人もいますが、そんな人とは付き合わないようにしようと思ってしまいます。

例えるなら、車で言うと、今まで使わなかったギアやターボが残されている人は強いと思います。逆に今もう既にめいっぱいの状態で動いてる人はキツイかもしれません。それから、自分の過去の成功体験しか拠り所がない人もマズイでしょうね。それはこれからの為には役に立たないでしょうから。前と同じやり方でごり押しで突き進もうとする人も見誤って落ちていくでしょうね。難しいのは、真面目にコツコツとやるだけではこれからは報われないということ。大変なことです。

僕もこれから世の中がどうなるのか分かりませんが、最先端の技術と原始的なものを合わせたハイブリッドな生活様式が生まれたらいいなと思っています。恐らくですが、人と人との直の繋がり、昭和には普通にあった触れ合いをもっと意識的に求める、いや希求すると言っていいくらいの動きがジワジワと出て来るんじゃないかと期待も込めて思っています。

この世に生まれて来たのに、パソコンを介して人に「会い」、スマホで買い物、コミュニケーションをして、テイクアウトのピザを食べ、読書もスマホ、車も自動だから座ってるだけ、美術館も博物館もグーグルで訪れた気分になれる、これって、人生って言うんですかね。程のいい家畜化だと思うんですがね。

新しくて便利なものを信仰のように何でもかんでも取り入れるのはもう既に知性の劣化だと思いませんか。それと、速さに対する信仰ももういいんじゃないですか、新幹線もこれくらいにして、リニアモーターカーなんて止めたほうがいいですし、物事には総合的に考えて丁度いい速さっていうものがあると思うんですよ何にでも。

出来るだけ大きな利益をあげること、経済効率最優先の考えを改めないとまたきっと今回のような災禍は来ると思います。人の普通の幸せはどの辺りに存するのか、それを考えないようなら、もう人間は終わってると思います。