19世紀終わり頃のイタリア、ヴェネチアンのレースグラス(4,6 x 3,7cm)です。このサイズのものは割と珍しいです。ウイスキーや日本酒をちょっと入れて飲むのにはいいと思います。
今、物語「ガロア」の書き直し作業を毎朝やっている。長さが原稿用紙換算で約260枚で、それを全部書き直すのだが、今やっと半分終わったところ。今書いているのは、主人公の「ガロア」の店主、宇能が一人で真夜中の砂浜の闇をただ只管歩いて行くシーンで、歩けども歩けども何故か砂浜は尽きず闇に呑み込まれるように歩くところだ。ここ数日このシーンで格闘していて、最初は二年程前に書いたのだが、そのときのノートにこの部分を「蛇の部分」と自分で名付けている。何故そんな名前を付けたのかも分からないし、蛇が出て来る訳でもない。恐らくこの物語の中間位に位置して、その中で重石のような役割を持つような気がしたので、イメージで「蛇の部分」と名付けたのだろう。今でもその部分をそう名付けたことに違和感はない。初稿のノートには、薄緑色の蛇(メス)、と傍に大きな字で書いてある。
変わって昨日のこと。店の隣の電気屋のおじさんに話し掛けられた。曰く、昨日アンタんとことワシのとこの間のブロックんとこに大きなシマ蛇がとぐろを巻いて眠っとったから棒で突いたんや、そしたらこの家と家の間のほうへ逃げてってアンタん家の壁の下から中に潜ってったぞ、との話し。詰まり、この店の下にはシマ蛇が棲み着いているということになるが、僕は見たことはない。僕が「蛇の部分」を家で書いていたら、店に下にいる蛇が出て来て、それを隣のおじさんが発見して、その話しを僕に伝える。こういうことをシンクロニシティと言うのかどうかは分からないが、中々に不思議だ。時に人生は面白い。
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