白蝶貝のカウンター(数え札)

1800年頃の白蝶貝で作られたカウンター(数え札)、イギリスの上流階級の人がゲームをするときに使った物だが、これは清朝の中国製(61 x 11 x 1,5 mm)。当時のイギリス人が中国に発注して作らせた物。表にはその家の家長のイニシャルがモノグラムで彫られていて、裏は一枚いちまい全て絵柄が違うのですが唐子が鋤を持っていたり虫かごを手にしていたりで、とても美しく、かなり珍しい物です。僕はこれを数十枚持っていますが、元は百枚単位であった物で、大切に同じく白蝶貝で出来た箱に入れられていたと思います。何に使えるという物ではありませんが、持ってるだけで時々眺めて満足、という類いのものでしょうか。

Make someone laugh at least once a day.

一日一回は少なくとも誰かを笑わせる。これが最近心掛けてることですかね、強いて言えば。笑顔を忘れた顔に笑って貰う、こんなときこそ、こんなときだからこそ、一緒に笑える人、話が出来る人と繋がっていたいと思うし、笑いや会話が共有出来ない人とは疎遠になってしまうのも仕方がないかなとも思います。困難な時期だからこそ会話や笑いは欠かせませんね。

こんなときに貝のように閉じ籠ってる人、金儲けにひた走る人、ウイルスを避けるのに神経擦り減らす人、妙に明るい人、迷いながらも取り敢えず目の前にある仕事をこなすだけで余裕ない人。人の様子は色々ですが、僕はしっかりメッセージを出せる人が好きですし、自分もそうありたいと思います。不作為の罪、という言葉があります。普通は少し違う意味で使われるので、今ここでこの言葉を引くのはちょっと違うのかもしれませんが、僕たちは日々何かをしないことで罪を犯している、ということをこんなときに思い出してみるのもいいかもしれない、と今朝思いました。世の中のリーダーといわれる人たちが、何をして「いない」のかを観察するのもいいですね。

今日は、NAXOSから出ている、Lucy van Dael のバロック・ヴァイオリンによる、J.S.バッハの無伴奏のソナタとパルティータを聴いてます。彼女は確かオランダの演奏家です。素晴らしい演奏です。