磁器のドア用プレート

ちょっと変わったアンティークです。浴室のドアなどに付けるような磁器のプレート(29 x 8 x 0,7 cm)。ドアを押して開けるときに手が当たる部分に付ける物。普通は金属製が多いですよね、絵も手描きで、周辺部には金彩の跡が薄く見えます。イギリス製だと思います、時代は19世紀後半から1900年位ですかね、恐らく。アンティークの物としては珍しいです。壁に掛けても面白いかなと思います。

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さて今日はアイルランドの話し、それも下らないやつを書いてみます。

アイルランド時代には色んなバイトをしました。兎に角、生きていくためにはどんな仕事も合法である限り断らない、ことにしていたので色々やりました。日本語教師、通訳、翻訳、日本人補習校教師、お城の日本人観光客用アナウンスの吹き込み(ここは幽霊が出るので有名なお城だったが、何故か僕はアナウンスの間じゅう笑いが止まらずそれを堪えるのが大変だった)、それからアイルランド映画にエキストラで出ました。これが楽なバイトで丸二日間大きなスタジオに籠っていてスタジオ内にあるバス内で待機、たまに差し入れのサンドとかが来ると(誰が誰かは分からなかったが)有名俳優に混じって、サンドパクパク食べて、自分の出番が来るまで只管待つだけ。僕が出るシーンは一つで、トイレで黒人の俳優に突き飛ばされる役。その当時の西洋の人が持っていたイメージに合う日本人典型の格好をさせられ、つまり、キャップを被り、変なロゴ入りのシャツに首からキャノンのカメラをぶら下げ、という衣装。で、トイレで小便をする振りをして歩き出すと向こうから大きな黒人が来て突き飛ばされ、僕はよろめきながらも驚いた顔でその黒人を見上げるという、なんともカッコイイ役。確か、何度かやり直した記憶があります。でも、ギャラは良かったように思います。

その後、映画を撮った国営放送局から葉書が来て、あなたの出た映画が何月何日に放映されます、と親切に言ってきましたが観ませんでした。家にはテレビもなかったので。

すみません、今日はこんな下らない話しでお赦しを。本当は、今朝読んでた、「書物を焼くの記ー日本占領下の上海知識人ー」(岩波新書 、F71)に、それで映画が一つ撮れそうな凄い話しが書かれていたので、それを書こうとも思っていたのですが、エネルギー足りませんね今日は。

(昔の岩波新書には素晴らしい本が多いですね、この本は初版が1954年です)