中国のお皿二枚

中国のお皿を二枚(左、直径 23cm、右、直径 21,5cm)、イギリスで仕入れた物です。19世紀前半頃だと思います。右の物は少し変わってますね。朱の色が鮮やかです。左のような水墨画風の渋いのは余り売れません、良いんですけどね。

さて、皆さん、如何お過ごしですか、コロナ禍で行動制限が伴う中、ストレス発散方を何とか考えないと大変ですね。僕は特にこれといってないですが、家と店で植物の鉢や盆栽を少し育ててまして、小さな植物や苔類に見入っているときや、後、家で熱帯魚のベタも数匹飼っていまして、餌やりをしているときなど、そんな時間が癒しですかね。ベタは四匹いるんですが、小さなベタが水槽の中をターンを繰り返して呑気に泳いでるのを見ながら、ベタはこのコロナの騒動なんて知るわけないよな、と思ってしまうんです。一つの水槽にはさらに小さな魚のオトシンクルスがベタと一緒に入ってるのですが、習性とはいえその姿は超俗的で、殆ど動かず、たまに手直にある苔をもぐもぐ食べる程度で、水槽の底で動かずじっとして、ただ只管前を見ているだけ。一日の大半をそうやってじっと静止してるんです。朝僕がLEDのライトを点けるとサッと暗がりに逃げ込んだりして、明るさもどちらかというと好まないみたいで。体長2センチくらいのオトシンクルスを眺めながら僕は、人間がもし彼くらい大人しく暮らせば、今ある世界の諸問題の大半は解決するんじゃないかとアホなことを考えます。

ベタは闘魚なので水槽に一匹だけ入れて飼っています。その小さな水槽で誰にも会わず水草の間を無数のターンを繰り返して一生を終える。それでも退屈してる感じはなく、楽しそうに泳いでるから不思議です。