五月の連休までの入店に関するお知らせ

石川県もコロナ感染者が大分増えてきました。県知事のスバラシイ発言で県民は皆、何てスバラシイ知事なんだろうと陰ながら大きな拍手を送ってる次第です。きっとあの発言(4/9にも迷言があった)の奥にはシンエンなる配慮があってのことでしょう。

それで、と言うわけではないのですが、五月の連休までの間は、常連の方と以前に一、二度来られたことのある方だけに限って営業させて頂きます。大変申し訳ありません。基本的には開けてますので、常連の方、前に一、二度来られた方はお越し下さい。初めての方で来店ご希望の方は、申し訳ありませんが、070-51490049 に事前にお電話頂ければ対応させて頂きます。本当にすみません。今のこの状況で、この狭い店で全ての方を受け入れるのは、無理があると判断した次第です。後、当分の間、グループ(四名以上)での来店もお断りしております。店が狭いのでご理解頂ければと思います。

今は殆どお客様は来られませんが、たまに常連の方が来られますので、その方たちに寛いで安心してゆっくりとアンティークを見て頂けるのが一番なので、連休までは出来るだけ感染リスクを下げたいと思い、上記のようにさせて頂きます。入店時と退店時には手をエタノールで消毒して頂くと思いますが、ご協力お願い致します。

本当に色々申して申し訳ありません。ゆっくりとアンティークをご覧になりたい方はどうぞお越し下さい。お待ちしております。初めての方もご覧になりたい方はどうぞお電話下さい。

最近買った小さなノートにこのページで書くのに使えそうな雑文を幾つか書き留めているのですが、改めてノートを開いてみると、どれもが書くに値しない詰まらないことにしか見えず、こう書いている今も何を書いたらいいのやら迷ってる次第です。

最近、音楽の聴こえかたが自分の中で少し変化してる気がします。勿論、コロナの影響ですね、バッハやバッハ以前のバロック音楽が心に沁みて耳に聴こえて来ます。少し前から店の裏にある大量のCDを整理して並べ替えています。以前はクラシックとジャズを分けて並べていたのですが、自分の中でその区分がバカらしいものに思えてきて、もうそのジャンル分けを取り払い、自分にとって刺激的な音楽とそれ以外の二つに分けながら整理しています。

ジャンル、アイデンティティー、人脈、情報、こんな言葉は未だに僕の中では余り意味を持たないというか、意味するところが良く分からない。そう言えば、民族という言葉にもアレルギーがありましたが、これは僕の尊敬するフランス文学者の鈴木道彦さんの著作を十年以上前に読み、その言葉に少しは馴染めるようになりました。彼は素晴らしい学者で、在日韓国人差別問題とプルーストの世界が繋がっていくんですね。みすず書房から出ている「異郷の季節」という彼の著作も心に残るいい本です。とても知的刺激(この言葉好きじゃないけど使います、知的刺激って何よそれ?)に溢れています。彼のようなスリリングな本を書く人は少ないように思います。

自分の中でどうも落ち着きが悪い言葉に新しい意味、視点を付与してくれる作家、研究者。そんな人を求めて僕は色々と本を漁ってるのかもしれない、と今これを書いていて思った次第です。本は日々腐るほど出ていますが、そういった意味で「新しい」本には中々出会えませんね、残念ながら。