モザイク・ブローチ

イタリアのモザイク・ブローチ、1900年初め頃の物、最近は綺麗なのが少なくなりました。小さいガラスのピースの中にまた模様があって、肉眼では見えないくらい細いです。綺麗ですね。古い物ほどこの模様が細いです。今みたいに世の中が暗いときは、こんな写真でも眺めてしばしの間でも時を忘れられて下さい。

僕も店は暇ですし、恐らく、いや、ほぼ確実に今年前半の渡英は無理でしょうし、不安要素はそれなりにありますが、努めて普通に暮らしてます。こんな時こそ、ここに来られた方に「普通」で変わらない雰囲気を感じて貰うのが大切だと思うんです。そのほうが、安らぐと思うんです、あぁ、来て良かったな、って。時間を超越したフリをするんですよ出来る限り。それにここにある物はみんな百年単位の時間を生き延びた物ですし、僕もそんなフリだけでもするのが良いかと思うんです。

昨日(3/25)の朝日新聞の(國井修さんという方の)「インタビュー」の記事に書かれていました、(世界では)三大感染症(エイズ、結核、マラリア)で、1日に約7千人が亡くなっているが、大半がアジア、アフリカの低・中所得国なのでそれほど騒がれません、と。昔買った本で、確か、「冬の兵士」だったかな、多分、岩波書店だと思います。イラクやアフガニスタンで戦い帰還して、その後精神疾患などで苦しんでいる人たちのインタビューの本です。当時のアメリカがどれだけ残虐なことをしたか、ここでは書けないくらい酷く、残酷で筆舌に堪えないものです。それで、多くの若者が今度は帰国して苦しむんですよ。中には、ドラッグ、犯罪を犯す者もいるでしょう。人を殺したとは言え、彼らも被害者であり、その被害者がその苦しみから逃れようと罪を犯すことも多分にあり、そこからまた次の被害者が生じ、負の連鎖が続いていく。

折角、綺麗な写真を載せたのに話しが離脱していき、申し訳ないです。では皆さん、お元気で。また。