ローマングラス

ローマングラス(6,5 x 4,2cm)です。時代は1〜2世紀辺りだと思います。結構気に入っている物です。形が渋いですね。写真もカッコ良く撮れていますが、実際も良いのでまあいいですかね。僕は何処と無く日本の古い焼き物を連想するんですがね、これを見ていると。

昨日今日と店で掛けているCDは、ECMから出ているタルティーニのヴァイオリン・ソナタを主に入れたもので、タイトルは、" To Be Sung on the Water" と言います。とても良い音楽です。無伴奏で奏者は、Michelle Makarski(ミッシェル・マカルスキ)と言うヴァイオリニスト。この人はジャズのキース・ジャレットと一緒にバッハのヴァイオリン・ソナタを出していて、それは持っているので、この名前を見たときに、ECMから出ていてこの人なら良いんじゃないかな、と思って購入しました。当たりでした、とても良いです。一月に九州に帰省したときに福岡のCD屋で買いました。わざわざ歩いて行ったら、店員さんの大半はネット販売の対応で忙しそうで、オッさん今時歩いてくるなんて好きだね〜、と言う感じの冷たく素っ気ない対応でした。もう行きません、はい。でもね、僕は画面じゃなく出来れば棚から買いたいんですよ、棚とジーっと睨めっこしてその場の空気も感じながら買うのが好きなんです。本当に意外な発見と言うものは、矢張りその場に足を運ばないと無いもの、だと思います。僕のアマゾンの画面が過去の購入履歴などに基づき僕の趣味嗜好性を割り出して、オキャクサマヘノオススメ、と言うタイトルでしたり顔で余計なお世話をやいてくる中には決してタルティーニは並ばない訳ですよ。しかも僕はマカルスキとキースのCDは実店舗で買ってますから、アマゾンのオススメさんは僕がそのCDを購入したことは知らない(知ってたら怖いけど・・)。思想関係の本も出来るだけネットでは買いません、履歴が残ると誰かに覗かれますからね。インターネットの世界が善意に基づいて構築されているなんて、そんな呑気な可能性はもう今となってはあり得ませんよね。嫌な世の中です。

最後に本を一つ紹介します、エティエンヌ・ド・ラ・ボエシと言うフランス16世紀の天才が僅か16か18歳のときに買いた本、「自発的隷従論」(ちくま学芸文庫)。この人、32、3歳で亡くなっていますが、かの有名な「エセー」のモンテーニュに看取られながらこの世を去ったそうです。こんな時代には読まれるべき本かな、と。