18世紀末の小物たち

シルバーのシール(seal、手紙などの封印に用いた蝋印)、パッチ(付け黒子)入れのエナメル彩ケース、靴の形をしたピューター製嗅ぎタバコ入れ。何れも18世紀後半の物、イギリスですね。三点とも比較的マニアックな物なので、売れ難いです。でも、好きなのでイギリスで見ると、つい買ってしまうんです。そして仕入れたことも忘れかけたある日、誰かが来て買っていかれるんです。仕入れて来てもこういう物は、中々売れないなぁ、なんて思わないようにしてます。好きだからいいんです売れなくても、店にあるだけで華を添えてくれますから。店には面白くても売れない物本当に沢山ありますから、そんなこと考えてたら頭おかしくなりますね。いいんです、田舎でのんびりやってるので、そういう個性的な物はたまに売れてくれれば。こういうときは深く考えないのが大切ですね。

ちょっとしたお知らせがあります。今月の3/20(金)の午後9時、J-Waveのラジオ番組で「フェルメール」がラジオドラマの中で出てくるらしいです。ドラマの舞台が盛岡と金沢で、その中でこの新竪町が舞台らしく、当店の名前も出てくるらしいです。何故「らしい」の連発かと申しますと、僕自身もどんな物語か全く知らないのです。ラジオ取材は今までにもありましたが、ラジオドラマの中で(少しだけとは言え)自分の店が登場するのはちょっと面白いかもしれません。もしお時間ゆるす方は聴かれてみて下さい。

コロナの影響で金沢も観光客が減っているみたいです。確かに当店もヒマですね、こうやって昼間から時間を掛けてホームページの更新が出来る、と言うのは微妙な状況ですかね。でも、これも深く考えないのがいいかもしれません。時間があれば、コツコツ物を磨いていれば、磨く物は本当に死ぬ程ありますからね。こういう商売は、時間との闘いではなく、ヒマとの闘いなんです。

人生、深く考えなければいけないときとそうでないときの、「オンとオフ」のメリハリが難しいですね。