Snuff boxes(嗅ぎタバコ入れ)色々。

18、19世紀の嗅ぎタバコ入れ、イギリスの物にフランス物が少し混ざっている。仕入れに行く度に少しずつ増えている。そう売れないけど偶に何処かから誰かやって来て買って行く。日本で嗅ぎタバコ入れがこんなに見られるところもそうないと思うので、好きな人が来ると売れていく。今日は昨日話したルミックスの十五年前のカメラで撮った、雰囲気のある柔らかい写真が撮れる、レンズはライカ、F2~3,3と明るいレンズだ。

AIの巨大テック、アンソロピックが日本の古書店から脈絡のない多数の古書を買い、そのデータをAIに読み込ませる為に本を裁断し、その後はその紙片を廃棄してるそうだ、例えそれが世界に数冊しかないような稀覯本でもデータ取り込み後捨てられるらしい。謂わば本をデータ収集の為だけの物として扱い、本を「殺してる」訳だ。少し前にイギリスでこれと同じようなことが起きていた、銀の値段が異常に高騰し一部のアンティークディーラーが売れないアンティークシルバーの物、百年、二百年前に丹精込めて作られたカトラリーやティーポットなどをお金に換える為に、貴金属業者に持ち込み潰していた。これでイギリスのアンティークシルバーの数は可成り減った。本当にアンティークが好きならば出来ないことである。この今回のアンソロピックの話しもこれと少し似たものを感じる。

僕は思う、こういう奴らは何時かきっと自分が「殺した」物の復讐を受けるであろう、と。AI とはこう考えると随分残酷なプロセスで作られているのだ。物を未慈悲に食い尽くすデータの悪魔みたいな存在。心ある古書屋さんならば本の行き先がそういう墓場だと分かっていればどうか売らないで欲しい、僕自身もイギリスでアンティークディーラーがシルバー潰すのを傍目に見てはいたが当然この暴力的行為に手を染めることはなかった。僕には出来ない、例えお金に困っていたとしても、昔の職人さんが作り上げた美しい物を自分が加担して壊すなんて。