今度イギリスに行くのに持っていく本は何にしようかと考える、何時も数冊しか持たない、今回は井伏鱒二の短編集を持っていくつもり、兎に角素晴らしいのだ、近現代の作家で彼に敵う作家を見つけるのは困難だろう。勿論好みは誰にしもあるからこういう断言はいけないとも思う、でも自分が年齢を重ねるにつれて漸くその良さが沁みるように分かる作家は少ないと思う。短編集「山椒魚」にある幾つかの短編に僕は本当に感動した、本物の芸術だと思う。彼の文章の魅力は分かり難い、とても地味な世界で滋味でもある。
僕の店にもし存在価値があるとすれば、それは「自主性の回復」だと思う、これについて今は書かない、書かずとも分かって貰える気もする、イギリスの古い物を売ることが「自主性の回復」に繋がっていく。それは今のような世の中に必要なピース(場)だと思う。
僕の店に来られている方々にはきっとこの言葉は響くのではないかと勝手に思っているがどうだろうか。
(写真は十年前のロンドンの街中)
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