仕入れの為11/18(火)~12/18(木)休みます。今回は渡英期間が長いです、ゆっくり仕入れて来たいと思います。ある意味贅沢な仕入れですね、日本から来るアンティークディーラーさんは普通もっと短期間でサッと仕入れに行かれますから僕のこのやり方は贅沢と言えないこともない訳で、タイムパフォーマンスの悪い仕入れですね。確かに向こうに四週間もいると疲れますし三週間くらいがベストなのですが、行きたいアンティークフェアーの日程とか、エアーチケットの値段とかで今回は少し長めになりました。僕は何時もANAの羽田発直行便ですが発着日が一日違うだけで五万円以上も料金が変わったりで、エアーチケットの値段は本当に不思議です。エコノミークラスでもJALやANAの直行便でロンドンに行くのは今や贅沢なことだと思います。
先日久し振りに松本に行きましたが、矢張り松本は良い街ですね、金沢をもう少し小さくした感じですが、大きく違うところは新幹線が通っていないこと、でも松本は新宿から特急一本で行けます、確か二時間半くらいだったか。松本の駅に着くとホームに「マツモトォ〜」と女性の声でアナウンスが流れます、それが痺れるほど良いんですよ。新幹線が通ると街が均一化して何処も同じような感じになります、金沢も新幹線来てから街が以前より汚れました、何処と無くゴミの匂いがするときもありますし、活気はありますが前のようなひっそりとした佇まいは消えました。ちょっと下品な言い方ですがお金の匂いのする街になりました、特に東山、尾張町界隈は落ち着かないですね、下品な看板を出した店も多いです、一応景観の規制はあるはずですが。何が言いたいかと言うと、丁度いいところと言うのは中々無い、と言うこと。松本はいい街だけど人は少なく活気は無い、新潟も街は静か、金沢は観光客も外国人も多くて活気はあるけれど街は荒れ気味、その二つの中間くらいが望ましいけれど、それは中々難しい。お店でも物作りの作家さんでもそう、極一部の店や作家だけが超人気で後はガラガラ、その間の、そこそこ人気、というのが一番良いのだがそれを意識的に実現させるのは難しい。ぼちぼち人気、これが理想だ。忘れられない程度の人気、又は、知る人ぞ知る、というポジションを確立すること。誰でも知るお店や作家だとお金は儲かるだろうけど疲れるでしょうね。僕が目指すのもこの、ぼちぼち、知る人ぞ知る、というポジション。それ以上の人気が出ると生活が乱されますからね、雑音が増える、それは避けたいところ、目指すは文人的生活ですから、静かであることが一番。
写真は新潟市にある坂口安吾の石碑、「ふるさとは語ることなし」とあります。「語ることなし」と言っているのに、それを石碑にしてあるのも不思議な気がします。
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