白いお皿二枚(左 約24cm、右 約23cm)、左はコールポート(Coalport)のお皿で1880年頃、真ん中にスワンとクラウンの紋章が入っている、右は無名の1800年初頭の物、共にイギリス製。どちらも其々に素敵だと思う。手前は最近育てている苔玉、とても可愛い。
新竪町のコーヒー屋に行った後斜め前のオヨヨ書林でガルシア=マルケスの「十二の遍歴の物語」(新潮社)を買う、冒頭に「緒言」と題してマルケス自身の8ページ位の短文がある、創作論としても読めとても面白い。これを読んだだけでもこれを買った価値があると思う。彼は元々ジャーナリストだし、僕は彼の大ファンという訳ではないがそれでも20世紀の大作家であることには変わりはない、個人の好みを超えて素晴らしい作家なのだ。こういう人が語る創作に関しての個人的語りはとても貴重であり普遍性を帯びている、とても正直に自分のことが語られている、そのままの自分を語るだけで充分「偉大」なのだ、今の日本に残念ながらここまでの作家は一人もいない、皆んなフェイク又は小者ばかりで詰まらない。ありのままの自分を語りそれがそのまま尊い内容であること、気取りも偽りも無い語り、勿論無意識になされる偽りというものは必ずあるそれが文学である以上は。
近くの古本屋でコーヒー飲んだ帰りにガルシア=マルケスが買えるというのは素敵なことだと思う。
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