言い訳、、。

昨日パン屋で餡パンを二個買う、昨日一個食べて、次の日にもう一個食べようと思う。夜中の一時半に起きお腹が空いている、フレンチプレスで淹れたコーヒーの残りがあり、餡パンと食べたら美味しいだろうと思うが、一日に二個は多過ぎだと思う、いや、日付けが変わったので今から二個目を食べても一日二個にはならない、これは「今日」の一個目だ、と言い訳をしつつ少し遠慮して半分だけ食べる。餡パンに冷めたフレンチプレスのコーヒーは美味い。それから少し書いてみる、これから書く短編のスケッチのような雑な文章、ラフに書いていくので愉しい。ロンドンにいる占い師が主人公の短編、上手く書けるかは書き出してみないと分からないが、スケッチの分量だけでも結構あるので、書き始めたら物語はきっと動き出すだろう、スケッチは書く為の動力「溜め」みたいなものだから。

僕が物語で書くのは社会(俗世)の周縁に生きる人が多い、其処から完全に離れるのではなくエッジのほうで何とか生きている人たち、僕自身そういう人に凄く共感を覚えるから。権威を嫌い、権力の余り及ばない(全く及ばない処など無いので)処にひっそりと棲む人、僕はそんな人間に憧れる。でも、実は権力なんて何処に住もうが等しく作用するもので、逃げられはしない。

権力、餡パン、フレンチプレス。餡パンを食べているときくらいはその甘さに身を委ねたいと思う。