19世紀初頭の少年の素描(15 x 13,5 cm)、恐らくイギリスの物、女の子の洋服を着ているが昔、上流階級の男の子は女の子の格好をさせられた、誘拐されないようにと何処かで読んだ気もするが本当の理由は知らない。多分男の子の絵だと思う、とても素敵な絵だ。一年位前に仕入れたのだが何故かホームページには載せなかった。売りたくないと思うくらい素敵な小品。
先日古書市で「墨美」という書専門の雑誌を買った、明恵上人の書の特集号で1977年に出た物。今迄展覧会などで明恵上人の書を何度か観たりしたが左程素晴らしいとは思わなかったのだが、この雑誌を捲ると今迄僕の観ていたのは若い頃の書で晩年の明恵上人の書は素晴らしいことが分かった。明恵上人は鎌倉時代初期の高僧、女犯の罪を犯していないとほぼ確実に言える数少ない僧だ、島に宛てて手紙を書き使いの者にこれを渡して来い、とか確かそんな話のある人、口にした料理が美味しくて、美食に溺れないように、指で手近の埃を掬ってサッと舐めた、とかそんな話しも確かある。河合隼雄さんが書かれた夢日記の本が有名だ。
時事通信社のサイトにガザの人々がイスラエルの攻撃で飢えや死に直面しながら生きている写真が沢山載っていて見ていた(https://www.jiji.com/jc/d4?p=ipc805&d=d4_et)。何故こんなにも非人間的な悪魔のようなことが出来るのか全く理解出来ない、政治的信条や思想の問題ではなく、人間としてあってはならないことだ。僕のアイルランドの友人の知り合いの医師はこのガザの状況に抗議する意味でハンガーストライキをしながら働いているそうだ、ダブリンでの話し。
たった一人のとても愚かな人間の為に世界中が振り回されているこの現実、知的想像力を欠きお金と自己顕示にしか興味の無い一人の人間、彼に追従して媚びる超富豪たち、富を失うことを恐れ。世界は既に充分に狂っていると思う。
0コメント