色んな色のフィンガーボール。

色んな色のフィンガーボール(直径 13~14 cm、高さ 6~7 cm)、イギリス、19世紀後半。本当はもっとゆったりと並べて写真を撮りたいのにスペース不足、店内物で一杯、溢れている。とは言え、素敵なフィンガーボールだ、珍しいと言えば珍しい。バラで売っているが複数個並べると綺麗だと思う。

最近書いている短編は『母』と言うタイトル、大体書き終えている、後少し。異界へと繋がる島に行き、前世で母だった霊に出逢う話し、余り意識はしてなかったけれど、これを書いてる最中に僕の母が死んだ。この短編は昔ノートに書いていたメモを手掛かりにそこからスタートして書き始めて、そのとき僕の母は施設で障害はあったとは言え普通に暮らしていたので、これを書いてるときに母が死んだのは単に偶然、だろう。それに短編の設定ではこの「母」は二百年前のイギリスの女性。でも、僕にとって思い出深い短編となってしまった、『母』を書いてるときに母が死んだのだから。この短編もそうだが僕の物語には夢が良く出て来る、犬も良く出る、物語の中で夢を書くのはとても楽しい、理屈の世界ではないところで起きる説明不可能のものを描写するのは面白い、書いた自分にもどうして書いたのか分からない、こういうときの自分は何処か正気でないから、何かに憑かれている状態、だからか、短時間でもグッタリする、でも普通の疲れ方とも違う、脳の使う場所も違う、後で読んでも何故それを書いたのか余り分からない。この物語でも犬の死体を木船に乗せて進む老女が出てくるが何故出て来るのかは知らないし、ストーリーとも余り関係が無い。

こういうものを書いてるときが一番充実した時間だ、生きてるな自分は、と思う、夜中にこんなものをノートに万年筆を突き刺すようにして小さな字を書いている自分。最高だ。