昨日でフェルメールは二十七周年でした、オープンが1998年6月16日、明日から二十八年目に入り、三十年が視野に入って来ますね、まあでも終わってみるとあっという間です、最初の十年は大変だったから長く感じたけれど、その後は速かった。店を始めたときは三十六歳、若かったし、お金も無いし有るのは勇気のみ、それも世の中知らないからこそ出る勇気。もう一回最初から繰り返したいかといえば、No、ですね、キツかったですから最初はね、こっちの人にも相手にされないですしね、お金は何時も仕入れが終わるとすっからかん、良く乗り越えて来ました、長年のお客様有り難うございます、本当に。皆様のお陰で潰れずに何とか乗り越えて来れました、感謝しかありません。でも、お金のないときでも、少しでも高いのを売ろうとかそういう気持ちを持ったことは一度も無いです、その辺で僕は鍛えられましたね、お金無くても痩せ我慢することを身に付けました。だからコロナのときもそんなに辛くなかったし淡々と普通にやれました。
この仕事の良いところは深まっていく楽しみがあることですね。体力は無くなっていくけれどそれは経験とか知見で補える。後は気持ちですね気力、欲のようなもの。ギラギラした欲じゃなく、一見恬淡として見える欲。押すんじゃなく引きながら進む感じ。
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