昨日は「サミュエル・ジョンソンの家」に行った、18世紀を生きた文学界の巨人だ、ほぼ一人で八年を掛けて英語の辞書を作ったというとてつもない人、オックスフォードの辞書の編纂が始まる百年以上も前の話し、かと思うと彼は(お金が無く)オックスフォード大学を中退しているし、家には眼の見えない女性や黒人の男を引き取り家で面倒を見ていた、特に裕福でもないのにそういう人を四、五人家に抱え彼らは何時も家でいがみ合ったりしている、ジョンソン自身も借金の返済に困り牢屋に入れられそうにもなっている。18世紀半ばに知的な女性や黒人に対して彼が取った態度はとてもリベラルであり、とても稀有な存在。彼は田舎の普通の本屋の息子、若いとき、オックスフォード大学を金が無く中退した頃、家でお父さんが少し離れた街に本を売りに市に出るのを手伝ってくれ、というのを断ったことをずっと心の傷として持ち続け、それから四十年以上経ってから、老年に達してた彼は、その市が立っていた場所を訪れ雨の降る中ずぶ濡れになりながらそこに長い間立ち続け、これで父も許してくれるだろう、と思う。兎に角、人を惹きつけて止まない人なのだ。
これについてはまた改めて、今は時間がない、昨日撮った写真を載せて許して貰おう、最後の写真は Oxford Circus 駅のカフェ・ネロ、一人掛けの机があり良い感じなのだが、MITSUBISHIのクーラーがガンガンに効いてて寒くて長居出来ない。ロンドンのカフェ・ネロ、マイベストスリーなんだけど、寒過ぎ。
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