Harry Mafuji さんの個展、来年三月後半。

昨日はヨークに行って来た。エジンバラに住む友人の(日本人の)画家、Harry Mafuji さんに会い、来年の 3/17(火)~22(日) に金沢の石川国際交流サロンで開催する彼の絵の個展の打ち合わせに行って来た。「Edinburgh.  Harry Mafuji」で検索したら彼のサイト(https://harrymafuji.uk/)が出て来て個展情報と絵が見られると思う。素晴らしい絵を描く人だ、また改めて告知しますが皆さん是非お越し下さい!友人だから褒めているのではなく本当に良い絵描きなのだ、眼と知性の問題なのだと思う、画家の絵が決まるのは。後、彼は僕よりも年上だが絵が若い、生命力に溢れている、これも重要なこと。それは長く生きた歴史上の大家を見る見渡せば解る、最高の例は、富岡鉄斎だろう。今は横尾忠則などがチヤホヤされ本人も勘違いして傲慢だがあんな下品な絵は良くないし第一彼は顔に品を欠いている。観る側のレベルが下がればあの程度でも持て囃されてしまうという好例、僕は汚い絵は嫌いである。鉄斎、高島野十郎、浦上玉堂、ホッパー、などが僕の中では最高位を占めている。

ヨークからロンドンに戻り King’s Cross の地下鉄の通路を沢山の人通りの中歩いていたら六十代位の白髪の男と恐らく娘が向こうから歩いていたが急に男は立ち止まると娘にスーツケースを預け、逆方向に小走りを始めた、沢山の人が行き交う中を僕は歩きながら目で追う、忘れ物か落し物でもしたのかと思いながら。少し先の大きな通路右側にホームレスのまだ若い男性がいた、僕は若しやと思うと男性はその四十代位の若い男に駆け寄り片膝を路面に付いて大きな手を彼の痩せた胸に当てて抱き寄せるように何か話し掛けていた、恐らく励ましていたのだろう、雑踏の中声は聞こえない、ホームレスの男は床に大きなミルクボトルを置いてその顔は失望に歪んで見えた。男性はまた彼を離れ娘のいるほうへ駆け戻っていった。ほんの二十秒にも満たない出来事、ロンドンの地下鉄の雑踏で僕が目にしたもの。