今回は初日のこともあり、ゆっくり動いている、無理はしない、地下鉄で移動しながら人間観察を楽しむ、ロンドンの地下鉄は色んな人がいて飽きない。一つの車両の中だけでも色んなファッションが見られて面白い、大分乱れてきてるとはいえここでは一定のマナーが保たれているし、皆んな他人に対して無関心を装いながらも非常時には皆直ぐに手を差し伸べてくれる、僕なんか今回はそれを身をもって感じた。
イギリスで使っている携帯電話をチャージしにTESCOに行く、庶民のスーパーマーケットだ、時々チャージしてればずっと使え、僕のような、ロンドン仮住まい、の人間には便利だ。カスタマーサービスに行くと黒人のおじさんが、携帯のチャージね、10ポンドね、本当に君のはTESCOの携帯かい、合ってる、と言うので僕はガラケー携帯の画面の上のほう、TESCOの小さな表示を見せる、一度買うと返金出来ないよ、返金は色々手続きがあれこれ面倒で買うときよりももっと面倒だからね、と親切な助言、僕は笑いながら、確かにね、と言う。本当にそうだし、こういう余計な会話は何気ないけれど楽しい。これで20ポンド以上あるので暫く持つだろう。ロンドンが殺伐としていないのはこういう無駄な会話がちょこちょこ顔を覗かせるからかも知れない、地下鉄の駅員も改札で無駄話しながら笑ったりしている。
イギリスから暫く離れてると英語も下手になるように自分の身体も「イギリス」を忘れるので、最初の一週間くらいは自分の身体に思い出させながら過ごす感じだ。今回感じてるのは、何時も行くお店に行ってもお客とレジの店員の少ないこと、寿司屋チェーン店「Wasabi」にPaddington駅で行ったけど店もガラガラ、レジの店員も一人だけ、ここで売っている日本のコンビニおにぎりと同じものは一個650円、二個買うと1300円。ちょっと戸惑う値段だ。ロンドンで気にせず色んな買い物が出来るのは億単位の収入がある人だけ、後の人は皆んな大変だ、払うもの払ったら地味に暮らすお金しか残らない。日本で時給を上げる話があるけど、追っかけっこになるだけだろう、多分。時給が上がればそれは物の値段に転化されていく、庶民が生活に苦労する構造は変わらないと思う。地味に暮らしながらスマホにしがみ付き生きていく。
ではまた、今日は友人に会う用事もあり午後からヨークに行く。
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