イギリス行って来ます。

明後日からイギリス行って来ます、6/21(土)迄お休みしますが6/22(日)はお昼過ぎから開けるかも知れませんがその時の体調次第ですかね。母のことで移動の多い一月だったので無理はしません。二週間余りの渡英ですが欲張らずマイペースで仕入れて来ます、三十年近くやってますからそれなりに色んな仕入れ方を知っていますし、向こうの友達に会いに行く感覚で仕事して来ようと思います。ロンドンの空気を吸いたい、という気持ちがとてもあります、僕あの街がとても好きなのです、幾ら治安が悪く物価が高くても矢張りロンドンは魅力的な都市ですし、僕の精神状態もロンドンを定期的に訪れることでバランスを何とか保ててるようなところがあり、行かないと調子が悪いのです。

母が亡くなり今の自分はすっきりしたような気持ちが半分、後半分が矢張り空虚感、ぽっかりと穴が空いている、寂しいという感じとも違う、母がこの世にいると知っていた自分と母がこの世にもういないと思う自分、その二つの違い。その空疎な感覚を感じながら日々過ごしつつ、という感じ。母が亡くなった次の日か二日後くらいだったか九州の家のキッチンでCD聴いてました、J.S.バッハのソナタ、BWV1034のアンダンテ、ミカラ・ペトリのリコーダーにキース・ジャレットのチェンバロ。この楽章が聴こえてくるとそれが余りにも美しく、それに誘われて急に泣けてきて悲しく、この演奏の美しさに触発され泣けました。音楽の持つ力を感じたのです、抑えてた感情が仕方なく溢れ出す、一種のカタルシスと言えばそうでしょう。

母が亡くなり実家で一人、寂しかったですが、こういうときこそ僕は一人でその気持ちを噛みしめるのが好きだなとも思いました。寂しいときに一人でいる。僕は好きです。