真鍮製の個性的な嗅ぎタバコ入れ(6,6 x 5 x 2 cm)、1850年製又はそれ以前。表に、Live and Let (others) live. と彫られています、意味は、お互いに許し合ってそれぞれに生きていく、互いを尊重する、という感じ。真ん中には十字架のような物にロープのような物が絡まっていて、下のほうには、ワイングラス、ボトル、飲み物を入れるジャグ、陶器製のパイプ、などの絵が彫られています。裏に1850と年号が彫られています。表の下には所有者の名前。これ、何かの、その当時のイギリスに存在したクラブ、結社の会員が所有したタバコ入れだったのではないかと。Live and Let live. はこのクラブのモットーではなかったのかと思われます。定期的に集まり会合を開いた、だから、ワイングラスやパイプの絵が入っている。秘密結社とまではいかないかも知れないけれど、可成り個性的なクラブが今から凡そ180年前にイギリスにあった、もしかするとこのタバコ入れはパイプ用のタバコを入れたかも知れない、この時代のパイプはまだ陶器製が主流でタバコを入れる部分のボールも小さい。この英語のモットーからは、公共、公平、平等、などの言葉も連想できます、19世紀に広まっていく概念ですね。兎に角想像膨らむアンティーク。余り売りたくないな、と思うくらい魅力的です。
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