ユーモラスなライオンのコーヒーカップ(カップ タテ 6,0 cm、ヨコ 6,5 cm、ソーサー径 14 cm)、イギリス、1800年頃。ティーカップもあったはずでトリオになっていたと思います。ハンドルの根元に小さいヒビがあります、もしかすると作るときに入ったものかもしれません、拡大鏡で見ましたがそんな感じです。使うには問題ないです。買われる方が希望の場合は金継ぎも手配出来ます。絵付けは明らかに伊万里風ですね、兎に角面白いカップです。
もうすぐ仕入れです、物は一杯あるのでそんなに仕入れなくてもいいのですがね、最早仕入れが習慣化してますから、春と秋は行かないと調子悪い、一年のリズムみたいなもの。段々体力もなくなるので出来るだけ小さい物を仕入れたい、そういう気持ちはあります、小さければ店に置いても場所を取らない、イギリスからの送料も安くつく。小さくて高級な物がいい、だが小さな高級アンティークを売るのは難しい、特に用途も余りなく唯美しいという物に高いお金を出す人は限られる。でも、本当に美しく良い物は買うほうも本気になる、小さな佳品を手に考える。
僕はその人にとって大切な一点となるような物を扱うアンティーク屋でありたいと最近思います、良い物を少なく。その為には自分も広く学ばないといけません、自分が成長しないと何も起きないわけで起きるのは停滞のみ。西洋骨董屋で今はこういう時代なので日本で仕入れを済ませてしまうという人も少なからずいます。でも、ヨーロッパに行って、その街の空気に触れ色々リスク背負って話したり交渉したり、兎に角身体を使って実際に仕入れる量の百倍二百倍のアンティークに触れるという経験をしなかったら、その仕入れは何なのだろう、とも思います。それは、非効率の美しさ、とも言うべき行為の連続です。皆んな仕入れを効率でやり過ぎ、だから面白くないのです、一見スマートでカッコよく見えても何かを欠いている。
まぁ、そういう人には客も同類が来るからいいのだろうけれど、、。
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