11/4(祝日)休みます。申し訳ありません。お泊り旅行で来店をお考えの方は前日にお越し下さい。すみません、、。
アメリカの雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」により金沢が「2025年に訪れるべき世界のベスト25都市」の一つに東アジアから唯一選ばれたそうです。京都はオーバーツーリズムで街の往来に規制がかかっているけど金沢では(京都のような)伝統的日本文化がまだ普通に楽しめるので ‘one of the best places in the world to travel to in 2025’ ということらしいです。「ナショナル・ジオグラフィック社」のインスタグラムフォロワー数は二億人以上、来年の金沢はコワレルんじゃないでしょうか。正直選んで欲しくないです、既に金沢もオーバーツーリズム状態で、今迄の「金沢」ではなくなってきています。外国人観光客も数が増えていくに連れマナーの悪い人が一定の割合でいますね、質は正直落ちています。日本人観光客も同じような感じ、マナーの劣化が進んでいます、駅周辺や東山に近いコンビニでも度々お手洗いを壊されたりするらしくお手洗いを封鎖している所も出てきています。街中に住んでいると、街が観光客の為にあるようで地元住民は傍に追いやられている感じが偶にします。金沢の人は意外と素朴でスレていないのでそういうマナーの悪い人や傍若無人な態度に対して自分を守るのも下手ですね。
何時も言ってるように、観光にこの街に来られる方はメジャーな場所は避けられて、自分が好きな所だけを静かに巡る「スポット観光」をお勧めします。でないと嫌な目に遭うかもしれません。皆が余り知らないいい場所やいいお店は意外とあります、それを点にして繋ぐように観光されて下さい。僕の店に来る常連さんも皆んなそんな動きかたをされています。いい店に入ればまたそこの人が次のいい店を教えてくれる筈です。こんなときはネットの検索は余り役には立ちませんね、矢張り大切なのはリアルな口コミです。最近の金沢はカフェでもケーキ屋でも簡単に直ぐ千円単位のお金が消えていくようです。例えば外国人なら円安も手伝って安いと感じるかもしれませんが、普通に暮らしてる日本人の金銭感覚を失わないで欲しいです。そういうところも金沢の新幹線到来以後の変化ですね、何でも直ぐ値段を上げる。
前にも能登のパン屋さんの話しで書きましたが値段を上げるのは簡単な訳で、それよりもせめぎ合いの中でギリギリのポイント(値段)を模索するのが楽しいんじゃないでしょうか、敢えて儲け過ぎない気持ちが大切だと思います。グッと我慢する気持ちが大切です。僕が時々行く高円寺の食堂のおじさんも定食を六百五十円で提供していて僕が、おじさん値段上げればいいのに、と言うと、わたしゃね上げるの嫌いなんだよめんど臭くてね値段とか書き換えるの大変でしょ、わたしゃ文学趣味はプルーストで高踏的だけれど生活はプロレタリアートだからね、と返されます。偉いな、と思います。きっと、彼は言わないけれど、毎日食べに来てくれる古着屋とかで働いてる若い子らのことを考えて値段上げず頑張ってるんだと思います。とっても優しい人、それでいて行くとポール・ヴァレリーの話しばかりしている。七十代後半の彼。
ではまた、see you soon.
0コメント