水彩画、エジプトの風景、イギリスの物、1900年頃(19 x 24 cm)。額とマットの色が素敵です、絵の中にいる人がとても良く描けていてこの画家の技量の高さを伺わせます。異国情緒ある絵、というより何処か植民地的匂いがしますね。イギリスは世界中に植民地を所有していましたから。それは置いといて、良い絵だと思います。暗いところで観るとマットの色加減が冴えて綺麗です。
アンティークも好きですが、絵画も好きですし最近は写真もとても好きです。画家の展覧会は余り行かなくなりました、クラシックのコンサートも余り行きません。芸術はど真ん中のジャンルの物より、周縁にあるジャンルの物に興味があります、文学だと俳句ですし、音楽だと50年代のジャズ、モノクロ写真、書、篆刻、文人画、昔の学者、画家、文人のエッセー、異端的宗教書、などまぁ色々ですが、一つのジャンルでは語れないような、ジャンル分けの難しい不思議な物に惹かれます。本なども深く掘らないと出逢わないような暗がりに良い物がありますね、流行作家には興味無いです、本当に良いものは皆んなが目も呉れない傍道に静かに落ちてるものです、それはこの歳になって確信したことです。今日もジェーン・エヴリン・アトウッドという女性写真家の写真集をネットで検索していました。素晴らしい写真家ですね、昔イギリスで買った写真集を観てて彼女を発見しました。彼女が刑務所に収監されている女性を撮った写真集が観たいのですが中々入手困難みたいです。
インターネットの時代、良いものに出逢うのは案外難しいようです。グーグル検索エンジンは万能ではあり得ないということです。
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