小さなガラス棚を作った、ショーケースの上のコーナーに。それで何となく色々並べてみた。全体の写真をご覧下さい、先ずはガラス棚の上にある物、左から順に、1900年頃のシルバープレートのカップ、イギリス製、シンプルで形が良かったので仕入れた。これはアンティークの市で仕入れたのだがお手洗いの側で出店していたお婆ちゃんから仕入れた、そのときお手洗いに行ってなければ仕入れなかったという偶然の産物。ハンドルが大きくて持ち易い。愛らしいカップ、自分で使いたいくらい。隣はイギリス、1820年頃のジングラス、この時代の小さなカットグラスはジンを飲むためのもの、と言ってもこんな良いグラスで飲めたのは上流階級だろう。カット模様がシンプルで素敵だ。最後は小さめの水用のジャグ、イギリスでこれも1820年頃、ベッドサイドのテーブルにでも置いたのか、上級メイドにさせたのだろう、こんなのを使える人が自分でする訳がない。家にシェフを雇っているような人のグラスだ。ショーケースの上、左から、木製のオルゴール。1900年頃、上のつまみを捻ると小さなドアが六つ開いて、中のポケットからシガレットを取り出せるようになっている。ブルジョアの客間か高級クラブのようなところで使われたもの。高級クラブ、と言っても、これは男性が集まるブルジョアの会員制クラブのこと。こういう会員制クラブに入るにはジャケットとタイは必須だが、もし持ってなければ入り口でボーイに借りられるらしい。隣は上にある水用のジャグと同じ時代の物、こちらは大きくてカットが誠に素晴らしい。花も活けずに置いて飾ってあるだけでも良いと思う。とてもとても良い一品。次は18世紀のデルフト。蓋があったはずだが無い、愛嬌ある絵付けで、とても良い。これもイギリスの田舎で見つけた。昨今デルフトの良い物は殆ど見ないので珍しいといえば珍しい。これも剣山入れて和花でも活けたらどうだろう。次は貝の形をしたガラスの小皿、1820年頃。とても素晴らしい、とても珍しい。二度と無いと断言出来る。とてもお勧め、でもある。その次は銀の縁取りのガラスの花活け、1900年頃、大きめで使い易い、シンプルな幾何学模様のカットはイギリスの典型。後ろは18世紀の引き出し付きの鏡、高級品。とても良い。古い鏡は怖い、という人がいるが確かに夜とかに覗き込むと誰か自分じゃない人が写ってるような雰囲気はある。だから売れないのかな、、。イギリスの物。鏡の上にあるグラスはイギリス19世紀末の物、スッとしててカッコいい。この形のグラスはもっと古い物にもあるので、ガラスの質や細部で時代判定をする。こんなにステム(首)が長いワイングラスも珍しい。ガラスの生地は良い。
ここに並んでるのは僕はどれも好きだ。最初に売れるのはどれだろうか、、全く分からない。何時も意外な物から売れていく。
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