イコン、アテネ 1910年。

聖母子のイコン(18cm x 16,5cm)、裏に手書きで「アテネ(Athens)、1910年」と書かれています。とても素敵な小さな聖母子像です。額は恐らくオーク材でしょう、金属部分は真鍮だと思いますが、刻印が入ってて、まさか金じゃないでしょう、、。兎に角可愛い小品です。

イギリスで仕入れた物を少しずつ出しているが中々やる気が出ない。やる気が出ないときはどうしたらいいのか、難しい問題だが僕は無理はしないようにしている。やる気のないときはやる気のないままに過ごし、時が来るのを待つ。でも、こんなことを言っているようじゃ世間的な成功は望めないだろう。僕の友人が店から追い出したビル・ゲイツの成功の秘訣は”Don’t procrastinate.”(先延ばしにするな)らしいが、僕も店の裏部屋に"Don’t procrastinate.”

と書いてソファーの側に貼っていたことがあるが、その張り紙を横に何時もソファーで寝てばかりで全く効果はなかった。確かに物事を先送りにするのはよくない、しなければいけないことが溜まっていき、そのうちにチャンスを逃す、いや、チャンスを逃したことにすら気付かないのだ。

ただ人生で僕が重要だと感じるのは継続、毎日日を空けずに同じことを続けることの大切さだ、文章も毎日書くのが重要で、一日書かなければその分だけ後退して下手になる、楽器なんかもそうだろう。こちらのほうは僕は割と出来るほうだ、毎日ちょっとだけやる、五分でも三十分でもよい、ゼロとの間には大きな差がある。若い頃は出来なかったが、こういう物事に対するしつこさは少しずつ身に付けた。調子が出ない日も兎に角やる。それが次の日に繋がるのだ。でも、こういうことは若い頃は分からなかった。まあ仕方ない。

イギリスで仕入れをしているときに気を付けているのは毎日同じ気分で過ごすこと、ちょっとくらい嫌なことがあっても次の日に持ち越さず、また明るい気持ちで出掛けること。こういう気持ちのコントロールは訓練である程度出来るようになるものだ。気分が安定していないと冷静に物を観ることは出来ない。

今晩は仕事をしようと思う。イギリスで仕入れた物を店に並べてもう一度眺めてみたいと思う。これはこれで楽しい作業だ。