八角形のシルバーボックス

八角形の小さな嗅ぎタバコ入れ(高さ・タテ・ヨコ、4,3 cm, 3,2 cm, 4,2 cm)、シルバー製、ロンドン、1879年製。細工が細かく素敵なタバコ入れです、蓋の開け閉めの感じも良いし重さも適度にあり、でも軽めで素晴らしい小箱です。とても良いです。

最近何故か毎朝ホットミルクを飲んでいる。ニトリか何処かで買った安いテフロン加工のミルクパンで温めていたのだが、ミルクの厚い層が表面に付着して、しかもテフロンのせいか味が悪いような気がして来て、ネットで新潟産のステンレス製のミルクパンを買い使い始め三日目。気のせいかな、でも味が前よりも良い気がするし、曲線の形状が使い易く温めるときも楽しい。実際に飲む量の三倍くらい入る大きさのを買ったので温めながらミルクパンを振って混ぜられるしテフロンのときとは出来上がって来るものが別物のように感じられるから不思議。矢張り日常の道具は使っていて楽しいかどうかが大切だと思う。温めるプロセスが楽しいと味まで違って来るように思える。

ミルクを飲むのは益子焼の作家、郡司さんのコーヒーカップか、アイルランドで陶芸家から三十年以上前に貰ったスリップウェア風のカップ、そのどちらか。飲み物は出来るだけ好きな容器から飲みたい。でもいい加減なもので黒砂糖入れて混ぜるのはセリアで買った百円のスプーン。これはこれで悪くない。混ぜるだけで口にしないのでこれでもいい。キーホルダーも樹脂のピンクの子ブタちゃんでこれもセリア。ダイソー系のStandard Productsも結構ハマっている。ここのを買うともう無印には行けませんね。

最近九谷の作家物の器も少しずつ買っている、先日は須田菁華の盃を九谷焼の老舗で買った。これも良くて使ってみてその良さが初めて分かる。手で触っているだけでは分からない、お酒を入れてチビチビやっていると分かってくる。僕自身はヨーロッパの古い器を売っているので、こうやって和の器を知ることも大切だと思う。そうやって感覚を磨かないといけない。

僕はそれなりの値段の良い物を専門店で買うのも好きだし百円ショップみたいなところでチープな面白いのを見つけるのも好き。またそれぞれに別の楽しさがある。高級レストランもいいけどサイゼリアもいい、100円グラスワイン飲みながらダブルチーズのピザ食べる庶民的贅沢。こういう「落差」が楽しいのだ!