小さめのオールドタンブラー

小さめのタンブラー(タテ 6,3 cm、ヨコ 5,8 cm)、イギリス、1830~40年の物。この時代にこの大きさのタンブラーは少ないです。少し重めのタンブラー。珍しいですね、このサイズは。

何か暖かいのか寒いのか日替わりでよく分からないですね。お陰で風邪気味。来月九州に帰省するとき髪を切ろうと思い地元の理容室を予約した。五十年くらい前に遊んでいた幼馴染みが街中で理髪店をやっていたことを思い出し行くことにした。朧げな記憶だが確かセンスの良さそうな奴だったと思う、小学校の時一緒に遊んでいたはずだ、電話したら、お母様が出たので、昔の幼馴染みです、と伝えると本人に代わり、「えっ、もしかしてシオマス?」と訊かれたので、そうだよ、と答えた、子供時代の僕のあだ名だ。僕は、中高と勉強も出来ない女の子にもモテないスポーツも出来ない、けど学校の同じ学年では僕を知らない者はモグリと言われていたくらい僕を知らないヤツはいなかった。理由は知らない。まあ、それはどうでもいい、五十年ぶりに会ってどんな話しが聞けるのか楽しみだ。因みに近くには江戸後期の儒学者、教育者、広瀬淡窓が開いた塾で日本全国から多くの塾生が集まった有名な「咸宜園」の跡がある。当時としては可成りリベラルな教育者だったのだろう、東北からでも徒歩で歩いて来て入塾している。僕が通った小学校も校歌が広瀬淡窓の漢詩に節を付けたもので、子供にはどうも説教臭く聞こえ僕は何時も口パクで適当に歌っていた。

子供時代に故郷を客観的に眺めるなんて無理な話し、故郷は何時も何処かしら思い出したくない恥ずかしい想い出と共にある。もう一個笑えるのが、僕の故郷は漫画「進撃の巨人」の聖地になっていて駅前にキャラクターの立派な銅像が立てられて、観光名所となっているのだが、街を歩くと、色んな看板が目に付く、進撃の中古車、進撃のリサイクル屋、などありとあらゆる「進撃のXX」がド派手なパクリのマンガと共に街中にある、無法地帯、節操無し、まるで著作権など関係なしの18世紀イギリスのようだ。いっそ私も屋号を「進撃のアンティーク」にしようかしら、、。と下らない想像をしてしまった。