ロンドンは変わったけれど、、。

下の写真は2016年に撮ったロンドンの地下鉄、七年以上前になる。二枚目はバービカンホール、きっと何かのクラシックを聴きに行ったのだろう。たった七年前なのに凄い昔に感じる。この写真を見ていても何かが失われてしまった気がする、何かと言われてもよく分からないのだが。コロナが流行っていた二年半を空けて2022年から再びこの街に通っているがアフターコロナのロンドンにも慣れつつある。治安が悪くなった、物価が高い、ホームレスの人が多い、マナーが低下した、など変化を挙げれば幾つもあるが、まあそれはイギリスに限ったことではないだろう。それでも僕はロンドンが好きなのだしこの仕事を続けている限り通い続けると思う。この街がもっと知りたいし英語ももっと上手くなりながら色んな人と出会い別れ、少しずつこの街の見え方が自分の中で推移していったらいいのかな、と思う。最近は飲みにも余り行かないので友達とカフェで会ったり一人でカフェで過ごす時間が多い。余り生産的時間ではないが楽しい。今年も五月に三週間半行く、まあ色々アップデートしながら仕入れが出来たらと思う。

最初にイギリスの地に足を踏み入れてから今年で三十五年。僕が最初に行った場所は何故かストーンヘンジだった。あの頃はダブリンからフェリーと長距離バスで半日掛けてロンドンに行っていたフェリーがダブリンの港を夜出て翌朝ホーリーヘッドに着きそこからバスでロンドンに。長距離バスだったがシートも倒れず狭い席にちょこんと乗っていたような記憶がある。西アイルランド訛りのドライバーのおじさんがアイリッシュジョークで喋るのを聞きながらバスに乗っていた、訛りが凄くて英語だが殆ど理解不能。乗ってる人も皆んなお金無さそうな田舎者でそれが何故か落ち着いた。バスがヴィクトリア駅のコーチ・ステーションに着くと、ロンドンに来たなぁ、という感じ。最初にロンドンの美術館を廻ったときは興奮し過ぎで本当に瞳孔開いたまま歩いていたような印象。懐かしい。

また昔の想い出を書いてみたいと思う。