皆さま去年一年有り難うございました。2023年も終わり新しい年になりましたが未来は決して明るくありません。こうやって普通に新年を迎えられただけでも感謝しないといけません。2024年も決して楽な年にはならないでしょうが、前向きに進みたいと思います。ロンドンでの今回の仕入れのときも街で多くのホームレスの人を目にしました。何人かの人は今でも自分の目に焼き付いていて時に思い出します。六十くらいの男性が前屈みになり両拳をアスファルトに突き立て丸で修行僧のように座っていたのを思い出します。僕はそのとき何もせず通り過ぎたんです、正直後悔しています。今回の僕の仕入れ旅の汚点です。自分より困っている人のことを考えなくなってしまったら終わりですよね。自分の人生だって何時どうなるかは分からないですし。
こういう、アンティークを扱う仕事を長いことしていると何か人生の大切なものを徐々に忘れるんですよ。それで俗っぽい人間になっていく。古い物を扱っているうちにその埃で心も汚れるんです。そういう人多いです。次回イギリスに行ったらアンティークとは関係の無いところにもっと目を向けてみたいと思います。皆んな殆どのアンティークディーラーが日本から仕入れに来ては仕事してサッと帰って行く。良くないです、というか、ツマラナイ。
兎に角、新年になりました、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
(五日から営業です。写真は田舎のパブ店内)
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