ファッションデザインの原画

今回の買い付けで仕入れた物、1940年代フランスのファッションデザインの原画です。珍しい物だと思います。原画なので全て手書きで彩色されています。こういう物が仕入れられると楽しいですね。大きいフェアーに行ったとき紙物専門のディーラーが持っていました。

イギリスでのアンティークの仕入れの仕方も少しずつ変化していて最近は友人や知り合いから仕入れることが増えています。特に専門の物、クオリティの高い物は表に出ていないことも多く、付き合いの中で買っていくことも多いのです。仲が良ければ家に行ったりもしますが、そこまででなければカフェで待ち合わせて買い付けたりもします。まあ要するに信頼関係がベースにありそれで仕入れるということ、売るときも同じかもしれません、信頼関係がなければこちらから連絡して「こんな物が入りました」と言っても難しいですし、今のようなネットの時代だからこそしっかりと信頼関係を築くことが重要です。英語で言う’word of mouth’(口コミ)が見直されている時代だとも思います。自分が信頼してる人のお勧めや紹介、それによって新しい人や場所と繋がること。イギリス人も割と義理堅いところがあり、長い付き合いの中で友情(friendship)関係を育んでいくのが好きです。派手さは無いけど堅い感じの関係ですね、言ったことはする、約束は守る。

ただこういう仕入れの仕方は時間がかかる、僕がイギリス仕入れで長くいる理由の一つはそういうこと。関係性の中で仕入れるには時間と無駄が必須なのです。