田舎の普通のカフェ

昨日は電車で田舎に仕入れに行き、仕入れ先で働いていた息子さん(彼はポケモンフリークで秋葉原にも行ったことがある、今日は日本の皇族とイギリスの皇族ゴシップで盛り上がり、彼が、イギリスのロイヤルファミリーが前の世界大戦中に、彼らの出自を示すドイツ系の苗字を密かに変えたことを教えてくれた。僕は幾らお金があってもあんなのにはなりたくないな、彼らは元々ドイツ系だからね、と言っていた)が教えてくれた橋の袂にある小さなカフェに行った。小柄でちょっと太めのお喋りなおばちゃんが出て来て、もうキッチンを閉めたから暖かい料理は出来ないわよ、と言う。スープはある、と訊くと、あるわよ、と言うので注文。本当にローカルな地元の人が通うカフェ、オシャレさはないが僕はこういう店が落ち着く。おばちゃんの孫くらいの歳の若い綺麗な子が恥ずかしそうに前のテーブルを拭いてまたいなくなる、多分高校生でお手伝いでもしてるのか、奥の方にいるお客と自分が最近観たドキュメンタリーの話しをおばちゃんがしているのを聴きながらバゲットにバターをたっぷり塗ってスープを食べた(こういう普通のスープは本当に身体に染みて美味しい)。怪我をした人とか殺されたのとか流産してしまったのもいてね、、と聞こえて来るが、今世界はそんなことで溢れているので、彼女が何処の話しをしているのかは分からなかった。レジでお金を払うときも前の夫婦に地元の歴史について知識を披瀝していた、僕が、近くに住んでる誰々さんに訊いて来たんです、と言うと、私はその人知らないけど、嬉しいわ有り難う、と可愛い声で言われた。

今ロンドンにはこういうホッと出来るカフェはほぼ皆無と言っていい、皆何処もオシャレで高いよそ行きのカフェばかりで、フツーの店が無いのだ。金沢の街中も状況はちょっと似てるかな、、。