スクエアフットのワイングラス

フット部分がスクエアのワイングラス(12,4 x 5,7 x 5,7 cm、高さ、フット縦、フット横)、イギリス製、1780〜1800年。古いのでガラスに不純物が混入しています。18世紀末迄はこんな不純物がたまに見られます、古い証拠といえばそうですが必ずあるわけでもないです。フット部分は型形成ではなくカットされています。渋いグラスです。

最近の金沢は特に街中ですね、何でも高い。パン、クッキー、おにぎり、焼き菓子、どれも観光客プライス。儲け過ぎでしょ、大して美味しくもないのに!、と言いたい気分。街中某店のフィナンシェが一個400円以上、因みに僕が一番好きなケーキ屋さんのフィナンシェは166円。何と、2,5倍近い値段。真ん中にフルーツが入っていたけれどバターの香りも余りせず別に美味しいというわけでもなく、詰まり、雰囲気プライス!ウチはカッコいい店だし店員もイケテルし、流行ってもいますし、皆さんこれくらいは出して当たり前です、という感じ。でも食べてみるとほぼ例外なく不味くもなく美味しくもなく、中位。値段だけは立派、というのが今の金沢街中の傾向。それで私は今日車飛ばして郊外のパン屋「バビロン」に行って食パンやら買って来ました。120円のミニこしあんパンがとっても美味しかった。値段も良心的で丁寧に作られている印象、別にオシャレではないフツーのパン屋。僕は基本オシャレな店が嫌いなので、というか、他に何のこれといった特徴もないから誰かの真似っこオシャレ感で繕っている、というのが大半。本当にお洒落なお店はそういう印象は残さないし、もっと空間が先ず持って濃密。それでですね、最近の金沢はそういうオシャレなようで良く分からない値段立派な店が沢山出来ています。話し戻りますが、僕が一番好きなケーキ屋さんに400円超のフィナンシェ持ち込んで店主さんと一緒にそこのフィナンシェと食べ比べしました。すると、400円のほうがバターの香りがしないんですね。

という訳で私は街中に住んでいながらどちらかというと街中避けて暮らしてます。街中にも良い店はありますが実際目立たないのでどうしてもオシャレな高い店に行く行ってしまう、ということになるのかな?インスタ発信してるのもそういうオシャレな店ですし。

僕が東京の高円寺で時々行く、フランス文学やロシア文学に詳しい七十代の親父さんがやっている小さな居酒屋の刺身定食は680円。カウンターでビール飲みながら天ぷら摘んでると、真面目そうな若い子がさっと来て680円定食食べてまた無言で帰って行く、親父さんに、何で値段上げないの、と訊くと、親父さん曰く、めんど臭くてね、あたしゃ今でも文学一番だからね、効率とかそういうの嫌いなんだよ。皆さん、こういう店がカッコいいんですよ!