暑い日々での余談

今日久し振りにコンビニで週刊文春を買った。たまにはこんなのを読むのもいいかと。その帰り道何時もの古本屋(オヨヨ書林 新竪町店)で中上健次のエッセー集「夢の力」(北洋社)を買って、早速クーラーの効いてない暑い部屋で一つ二つ読んだ。作家の貌(かお)をしていた最後の作家だったと思う、彼は。中上健次が坂口安吾について書いたエッセーもある、想像するだけで読む前から心躍る。彼は現代の作家でこれからも読み継がれていく数少ない作家だと思う。ぼくは彼の特段ファンというわけではないけれど、とても尊敬している。ぼくの勝手なイメージでは安吾も中上健次も「裸の人」だ、要らぬものを纏わず裸で立っている印象だ。だからこちらも裸になりながら読むしかない。そんな作家だ。

話しは飛ぶが、甲子園の高校野球で最近は脱丸刈りが徐々に進んでいるらしい。良いことだと思う、所謂「高校野球」は偽善的で好きではないが、ファインプレーとかクソ暑い中ピッチャーに連投させたり丸刈り強要とか、兎に角気持ち悪い。まあ、軍隊的ですよね、そもそも学校って軍隊的集団ですから、登校拒否になるのは当たり前だと思う。ぼくがもしもう一度十代に戻っても絶対勉強なんかしないと思う、また劣等生の繰り返し。

日本の学校って、暗記が好きで本当の意味で考えることを余りしませんよね。後、型に嵌めるのも好き、国語の読解の四択なんかも嘘臭くて考えだすと迷って決められない。ぼくは今でも漢字が余り書けないので、先ずここで「落ちこぼれ」の烙印を押されることになる。英語も   on は上、in は中、みたいにパターン化されたウソ英語をベースにして始まっていく。関係代名詞の用法も実はもっと自由なものなのに、パターン以外は無いような教え方をする。ぼくは昔大学受験英語を塾で教えていたのだが受験英語が如何に歪んだものなのかを実感し、気持ち悪くて塾を辞めて、この今の仕事を始めたのだ。

まあ兎に角、学校と名のつくものは大体嫌い、自動車学校も二回行った。確か、保育園も(行くと具合悪くなるので)中退、大学も中退。あっ、でも、学校は卒業したほうがいいですよ。辞めても余り意味ないですから、一応出たほうがいい。ぼくは後悔してませんけど、辞めても余り意味ないな、と思いました。どっちでもいいんです学校なんて、何処でもいいんです。なら、出たほうが実社会では有利ですから。

まあでも、どうしても学校とか会社とか嫌いな人は直ぐ辞めれば良いんですよ、それなりのグダグダ人生が始まりますからね、、。不安定が好きな人は辞めればいいし、不安定恐い人は学校、会社にしがみつけばいい。それだけですよ、簡単に言うと。ぼくは不安定好きですから大学中退を選んだ訳です。不安定バンザイ。

(写真はロンドンの Caffe Nero のトイレチェックのサイン、下らない巷のアートよりアートですね)