嗅ぎタバコ入れ

今回もイギリスで Snuff box(嗅ぎタバコ入れ)仕入れました。アンティークの小さな箱は私がずっと仕入れ続けている物ですね。そう簡単に売れる物ではないけれど小さい箱はとても面白いんです。ここにあるのは18世紀末から19世紀にかけての主にイギリスの箱です。普通のアンティークショップでは扱わない分野なので、まあ、偶に売れますね。古いものが本当に好きな人か工芸の職人さんや芸術家(?)が買って行きますね。簡単に言えばマニアックなジャンルだと思います。でも、楽しいんですよ箱は。

今、ジョン・ハーシーが書いた原爆投下直後のルポルタージュ「ヒロシマ」(法政大学出版局)を読んでいる、ルポルタージュ、と書いたがこの定義で合ってるのだろうか、自信がない、裏表紙の解説には「原爆被害記録」と書いてある。本の内容は、凄惨で、生き地獄の中で蠢く人たちの凄まじい行いが記録されているのだが、奇妙な美しさが各所に散りばめられていて心打たれずに読み進めるのは難しい。訳もとても良いと思うのだが、原書の英語も知りたくて今取り寄せている。確かにこの本は「名著」、世に残る本ですね。こんな重たい本は、(読み終えて)感動したなんて、ちょっと言えませんね、軽率すぎて。言葉ないですね。イギリスの友人に勧めてみたいと思います。

毎日暑くて誰も来ません、偶に予約が入ってるくらい、かな。明後日は珍しく地元のウェブ雑誌の取材です。軽い記事になるなら取材受けませんけど、と言って取材オッケーしたのだがどうなることやら。ちゃんと書いてくれるかしら、、。