イギリス Copeland の転写の皿二枚(直径 12 cm)、1830〜40年製、色とデザインが独特で気に入り仕入れました。エキゾチズム漂うデザインです。グリーンの色も良いですね。当時の高級品ではないけれど面白い物です。
夏はジャズ、今も小さな箱型コンポでウェス・モンゴメリーのギター聴いてます。コンポはJVCのNX-W30。外枠が木製でシックなデザイン、実売価格二万円もしないやつですが、音が中々良い。オーディオは値段じゃない、というのを実証してくれている逸品。ただ一つ難点があり、本体にCDのストップボタンが無いので、CDを止めるときはリモコンを使わないといけないこと。ちょっと不便。先日たまに来る若い男性に、今何処に勤めてるの(彼は最近まで学生だった)、と訊いたら、JVCでオーディオデザインの仕事をしてます、という返事。このストップボタンが本体に無い、というデザインについて訊こうと思ったが別の話ばかりしててつい訊き忘れた。
今の日本のオーディオや家電製品はフェイス(正面から見た姿)が綺麗じゃないのが多い、車も後ろ姿不細工が殆ど。ずっと前にある人がとても有名なプロダクトデザイナーを連れて来て紹介されたことがあった。皆さんが日頃使っている家電などをデザインしてる人なのだが、頂いた名刺のデザインが、一見普通だが妙に少しだけスペースの空けかたやバランスが悪くて、実はこの人はセンスの悪い人なんじゃないか、と思ったことがある。着ている服が上等で輝いていたのだけ妙に覚えている。僕にとってはその程度の印象だった。
どの業界もそうだが、人の有名の度合いとその人が造った物の良さは必ずしも比例はしない。有名な建築家でも凡庸で醜悪な作品を造る人は多いような気がする。今の日本の文学作家もそうだ、有名なゴミ作家は挙げだしたらきりがないくらい多い。いや寧ろ「ゴミ」だからこそ売れているのだ。「ゴミ」は儲かるのだ。
先日ミラン・クンデラが亡くなった。久し振りに彼の小説を読み返したいと思う。彼の代表作、「存在の耐えられない軽さ」を未読の方には是非読んで欲しい。
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