P.S.

今日金沢のポール・スミスに注文してたシャツを取りに行った。Paul Smithには、ちょっとフォーマルテイストの Paul Smith Collection、メインの Paul Smith、カジュアル路線の P.S. とあるが僕はP.S.が一番好きだ。”Paul Smith”の遊び心が一番良く表れている気がするから。何度か Paul Smith の公式ウェブサイトでセールのときに買ったりもしたが、つい買わなくていい物を買ったり、似合わない訳じゃないけど実際に着てみると余り心踊らない感じだったりで、洋服は矢張り試着が大切だと思う。同じブランドでも「S」を選ぶか「M」にするかはウェブサイトで買う場合中々難しい、洋服によってフィット感が違うから。

ユニクロも別に悪くないが、洋服を所有する喜びをもたらしてはくれない。着なくても持ってるだけハンガーに飾ってるのを眺めてるだけで心が弾んだりはしない。ユニクロは基本消耗品だと思っている。

所有する喜び、持っているだけで嬉しい気持ち。これはとても大事。アンティークを人が買うのはこの所有の喜びの故だろう。時々棚の中から取り出して眺めては一人ニヤニヤ。これは現実逃避の一方法だろう。今の世の中自分の生活に凡ゆる点で満足している人にアンティークは用は無い。そう言う見方をすれば、アンティークに興味がないとは幸せなことかもしれない。

遊び心は大切にしたい、洒落っ気、ユーモア。余り真面目過ぎるのも疲れるし、あれもこれもハラスメント呼ばわりの世の中も異常ではある。何年か前ロンドンの地下鉄で側に座っていた若い男性の耳朶裏の直ぐ下に音符記号の八分音符が一つ、タトゥーで入っていたのを思い出した。最高のユーモアだと思う。流石ユーモア大国のイギリス。