クーラーが嫌い

最近暑い、夜も割と暑いが窓を開けておくとそれなりに風が吹くし夜中になると気温が下がってくる。金沢は街中でも緑が多く川も流れているので、僕はクーラーに頼らず寝汗をかきながらも、暑いな、と思いながら自然の風を感じて寝るのが好きだ。外の世界から遮断された空間で寝るのは余り好きではないし、それ自体異常なことだと思う。先日九州の実家で寝たときも、僕の故郷は盆地で実家の家は山に近い高台にあるので、窓を開けておくと朝の冷気に混じり山の匂いが感じられ、とても心地良かった。

今の僕たちの生活は自然から余りにも切り離されたところにある。五感を充分に使って何かをすることも少ないし、スマホ漬けでは勘も鈍る。危険を察知する能力も低いし、今の日本人はちょっとしたことで騒ぎ過ぎだ。

生きるとは危険と隣り合わせにあること。これが基本だと思う。リスクが伴うのが生活だし、不安定はある程度は付きもの、生活の一部みたいなものだ。今の日本人は死んだように生きている。何処か皆んな生命のエキスを抜き取られたような顔をしている。何時からこんな国になったのか。マスクしてスマホ片手に皆んな俯いてる国、日本。ベルリンの地下鉄に乗っているときに東京の地下鉄を思い出すとそれが如何に病的な光景かが分かる。

それと、皆んな口を噤んでダンマリ。本当に思ってることを人前で言わなく、言えなくなりましたね。何を言ってもハラスメントになっちゃう、みたいな雰囲気。皆さん自己規制に忙しい。そりゃこんなじゃ皆んな病みますよ、病まないほうがおかしいくらい。

若い方は是非海外に出てこの国を客観的に眺める視点を持って下さい。日本には良いとこも沢山ありますが、結構幼稚な国でもあります。大人がいない!国。後、この国の人はもの考えなくなりましたね、思考劣化が酷い。

僕はこの国が、車椅子に乗った人がもっと普通に明るく颯爽と駆けられる国になると良いなと思います。日本人はあらゆる意味でマイノリティーに冷酷です、だから皆んなマジョリティサイドに付くのに忙しい。

(写真はライプツィヒの駅前の通り)