名残惜しい気もするロンドン。

写真は少し前に開通したロンドン地下鉄の新しい路線エリザベス・ライン。両手に一杯荷物を持っていた上に人混みの中で撮ったので余りいい写真ではないです。Sorry! 田舎に仕入れに行った帰り、夕方のラッシュアワーが始まろうとするロンドンの地下鉄。後もう少しでここからいなくなるかと思うと、少し名残惜しい気分。ロンドンのこの雰囲気が自分は好きなんですね。身体が疲れているので家に帰ってのんびりしたい、けれどもう少しいたい気もする。

ロンドンの地下鉄が最近に出来たのは1863年、勿論世界初。日本は未だ江戸時代。地中に穴を掘り抜いてそこに電車を走らせる、という発想を今から160年以上前に思い付いた、ということが先ず持ってとても凄くないでしょうか。日本はまだ籠で移動してた時代です、そのtube(イギリスで地下鉄は普通そう呼ばれます)という奴を最初に考えた人間がいて、それを世界で初めて実行に移した国、イギリス。イギリスの地下鉄の魅力はその歴史の長さと大いに関係があるように思います。路線も東京などと比べると上手く出来ていて移動し易いですし、兎に角移動通路やホーム、電車のデザインが美しい。車内でもマナーも大分悪くなりましたが、それでも、先日もラッシュアワー時に大きな駅を歩いていたときにスカーフが自分の首からスルリと抜け落ちたのに気付かずにいると、直ぐ後ろを歩いていた人がサッと拾い、Sorry! と言いながら後ろから手渡してくれた、僕も急いでいるので一瞬 Thank you! と言うのが精一杯。こういうのがロンドンの地下鉄の良いところですね。昨日も梱包に使う大きな段ボールを幾つも抱えて地下鉄の階段をヨロヨロ登ってたら、足にタトゥー入れた職人風の(多分アイリッシュ系の)お兄ちゃんが通り過ぎながら、持ってあげようか、と二回ほど言ってくれて断ると、可哀想と思ったのか、階段を戻って来て、持ってやるよ、と奪うようにして段ボール抱えて上まで登ってくれた。正直、心温まりますよ。

さて、明日は一日部屋に籠ってパッキングですね。ガンバリマス。