買わない選択

仕入れの旅も終盤に来ている。前回に比べると余り買っていない、意識的に買う量を減らしている。不景気で余り売れない、というのも少し頭にあるが、理由はそれではない。「口が滑る」という表現があるが、仕入れも、敢えて止めないとついつい買わなくていい物を買う傾向がある。焦る気持ちが働くときもある、義理買いでつい買うときもある、ノリで買うときもある。今回はある程度買ったら止めている、それ以上買わないようにしている。モレスキンの手帳のカレンダーに色んなフェアーのスケジュールを書き込んでいる、Neroでコーヒー飲みながらそれを何度も見直して、お金の使い方を頭の中でシュミレーションしている。逆に高い物をポンと買うこともある、そんな時は速い、勘で買う。今日もNeroでモレスキンのカレンダーと睨めっこしていた。長くいる割に仕入れは少ない。でも、それでいいように思う。効率の悪い仕入れだ、日本から来る普通のアンティークディーラーでそんな人は殆どいない、僕の親友のディーラー一人だけだと思う。彼らから見れば僕の仕入れ方は道楽に見えるだろう。僕は彼らには興味ないのでどう思われようと構わない。

要は、心に残る物が幾つ仕入れられたか、だと思う。まあこれからもマイウェイでいきたいと思う。

(写真はBalham駅の側にあるコーヒー屋、ここもまだ出来て半年らしい。五年後にどれだけのコーヒー屋が残っているだろうか、ロンドンも今はコーヒーブームだが)