落ち着くドイツ

今ベルリンにいます。ライプツィヒで一泊、それからベルリン二泊。仕入れも楽しく、イギリスに慣れた自分には新しい発見が沢山あり、またこの国に来たいと感じています。ベルリンで地下鉄や電車に乗っていてもスマホを弄っている人はロンドンと比べても本当に少なく、あくまでも印象ですが、二割くらいで、みんなぼーっとしてたり昔みたいにのんびり会話してたりで、こんな雰囲気に包まれるの、二十年以上振りのこと。僕自身もこんな感じは、日本だったら90年代くらいの感じですね。正直忘れてました。

実際そんな雰囲気に包まれて過ごすと不思議と一日が長く感じるように思います。ベルリンは都会ですが、皆んな着てるものも慎ましく素朴でギスギスした感じが全く無く、如何に今の日本やイギリスが「異常」な環境にあるかを感じずにはおれません。間違いなく此処には日本人が「捨てた」ものがまだあると思います。それだけで充分楽しいです。後、タバコに寛容で皆んな結構吸ってますし、意外と色んなとこで吸えます。スマホ礼讃主義と嫌煙主義が表裏一体であるという、日頃自分が感じてたことが、矢張り正しいんだなと分かります。ライプツィヒのアンティークフェアーに行ったとき、大きな建物とはいえ、其処に出店している友人たちに勧められ、朝から室内でスパークリングワイン飲みながらシガー吹かしてました。イギリスでは考えられないことです。今日もベルリンでホテルのカフェに行ったら外の席にちゃんと灰皿が置いてある。電子タバコは、そんなもん全く見掛けません、皆んな普通のタバコ吸ってます。

こんな国に来ると自分たちの生活が一部の人間が作る法律と消費行動に支配されているかが良く分かります。それだけでも此処に来た価値があったと思います。如何に人間の生活ががスマホに蝕まれているかがベルリンにいると分かります。ベルリン楽しいです。

(写真はライプツィヒの街中です、レストランは16世紀から続いている老舗です、とても雰囲気良かったです。街の建物が凄かったです)