アフター・コロナのイギリス

ロンドンに着いて未だ数日ですが、EU離脱、コロナ、ウクライナ情勢などが重なりイギリスが国として以前のようには機能してないのをいたるところで感じずにはいられません。アンティーク業界も長年続いていた大きなフェアーが今年くらいから幾つも消え始めています。コロナ禍の三年間に引退した人、(出店コストの掛からない)ネット売買に切り替えた人も多く、対面販売する人が大きく減れば当然フェアーも消えていきます。生活コストが異常に高く大半のイギリス人にとって余剰な物に使えるお金は全く無いでしょう。こちらの物価高は日本の比じゃない。凄まじいものがあります。今のイギリスを船に喩えるなら、そのサイズがどんどん小さくなりながら、甲板にいる庶民を海に振り落として、特別室にいる一部の人は構わずシャンパンを呑み、荒れる海を進んでいる。そんなイメージですね。

昨日友人からアンティークを仕入れて領収書を書いて貰うときに、友人のJが、日付け昨日でもいい、と言うので、いいけどどうして、と訊くと、「13」という数字は書かないようにしてるの、縁起担ぎだけどね、との返事。成る程徹底してるな、と訳もなく自分は感心したのでした。

写真は何時も行くBalham(バラム)のカフェ’Hob’のモロッコ風イングリッシュ・ブレックファースト。美味しかった〜です。