小さいコンポート(10,3 x 4,5 cm)、19世紀後半のイギリス製ウランガラス、結構珍しい物です。黄色味を帯びた乳白色。可愛いけれど品のある物です。
最近の僕の楽しみのひと時は、駅前のフィットネスクラブで泳いだ後に近くの商業施設にあるパン屋のイートインコーナーで、椅子に座り250円のコーヒー飲みながら菓子パンを食べること。斜め後ろにスタバがあるけど嫌いなのでスタバに背を向け安いコーヒー呑みながらお気に入りのコーヒー味にレーズンの沢山入った甘いパンを頬張るのです。金沢にも昔に比べたら随分とパン屋が増えました。ちょっと人気を取ると二店舗目が出来たりして中々最近のパン屋は商売上手です。でも、直ぐに拡張路線に走る店の商品の味は(勿論例外もありますが)ソコソコであることも多いです。どうしてもクオリティが下がるんですよね、拡大していくと。歩いて直ぐの場所にある、僕の大好きなケーキ屋は半世紀近く駐車場の無い同じ場所で店舗拡大もせず地味にクオリティ高いケーキを作り続けています。僕は其処がなくなったらもう金沢ではケーキは買わないつもりです。それくらい美味しいんです。経営者、パテシエのUさんはケーキ作りの全ての工程を一人でこなしています。もし、彼がもう一店舗出して、誰か若い子を雇い入れ仕事の一部を任せたら、ケーキ、焼き菓子の味は微妙に落ちるでしょう、恐らく。でも彼は頑固な職人ですから心配無用です。
まあ簡単に言うと、職人なのか商売人なのか、と言うことですよ。両方であることは難しい、と思います。お金や名誉欲に走ればその代償に失うものも多い、勿論お金と名声で得られるものも大きいでしょう。が、顔が焦点を失いますね、多くの場合。
お金と名声を掴むと人は考えなくなる。脳味噌が緩む、弛緩するんですよ。その両者を得ても変わらない人は、その人にとってお金も名声も何の意味も無いんですよ、きっと。もっと高みを見て日々生きてるんでしょう。将棋の羽生さんなんかそういう方じゃないでしょうか。彼は、俗人とはもっと違うものを観続けている人だと思います。彼は昔から得たお金を密かに沢山寄付されているみたいですね。彼は今でもいい顔をされてます、顔で分かります。
お金と名声はこの世でこそ意味のあるもの。魂の在り方とは無関係です。全く、ね。魂を信じなければ、人としての品性とは無関係、と言ってもいいと思います。
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