19世紀初めのバター・ディッシュ

1810年頃のバター・ディッシュ(11 x 8 x 3,5 cm)、シルバースプーン(10,4 cm)は1770年頃の物。このバター入れ、僕はとても好きです。渋さと可愛さが相まって、良いですね。珍しいですよ、この時代のこんなお皿殆ど見たことないです。一回切りと言ってもいいくらいのレアーな物です。ブルーの色も良いし、金彩も良いですね。焼いたときの茶色のムラが少しありますがまあしょうがない。中にチョコとかミントとか入れても良いですね。

器って、見たときに、こんなもの入れたいな、とか、これでパスタ食べたいな、とか、具体的なイメージが湧くかどうかが大事です。逆にイメージが湧かないものもありますね、ものは素敵でも。ちょっと話しは逸れるけど、本なんかでも古本屋で難しい本をパラパラめくってて、一見面白そうだけど、あぁきっとこれ買ってもちゃんと読まないだろうな、と思うと買うのやめたり。ステレオとかCDプレーヤー、家電製品などだとそれを部屋に置きたいかどうかが買うときの決め手にもなる、特に日本の家電製品はみんな白っぽい色でデザインも似ている。僕はそんな色の物は部屋に置きたくないので実店舗行ったりネットで探したりするけど、手に入るのはシルバーか白色ばかり。今自分の部屋に置いてあるダイニチのファンヒーターは素敵なダークグリーンだけれど偶々ネットに一つだけ出品されたのを二年前に買った物で、今はいくら検索してももう同じ色は出て来ない。僕はSWATCHの腕時計を幾つも持っているけれど矢張りデザインが面白いのは80年代、90年代のSWATCH。昔のSWATCHのほうが今のより遊び心があってデザインもちょっと捻くれている、だから面白い。デザインは、分かる人だけ分かればいい、くらいのほうが絶対に面白い、それが大衆を意識して媚び出すと詰まらないし醜くなる。今の車が良い例。というか、あれはデザインとも呼べないものですね。TUMIのバッグも昔は良かったけど今はお隣の大国マーケットを意識してか本当にカッコ悪い。あぁ、何時も言ってることだけど日本は本のデザインも酷いですね、昔の本はあんなに綺麗でカッコよかったのに。そんなこと考えてると今お店などで売られている物で本当に素敵で心から欲しいと思える物って、少ないですね。万年筆もダサいの多いし、今のブランド時計もね、、。今のデザインって総じて「遊び心」に乏しいんです。僕がずっと使ってるオーディオはイギリスの「オーラ・デザイン」というもう今はない小さなメーカーの物ですが、アンプとCDプレーヤーの赤い表示ランプを段階で調整出来るようになっていて、どんどん暗くしていくとランプが全て消えてスイッチが入ってるかどうかも分からないようになる、詰まり真っ暗になる。そういうところがとても気に入ってます。普通日本のメーカーだと、赤いランプがチロっと付いてたりしてね。邪魔。

と言うわけで、僕は最近欲しい物があまり無いのです。まあお金も無いから丁度いいですかね。